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2023年9月18日

広告の有効性をレスポンシブ検索広告で「非常に高い」に改善する方法

デジタルマーケティング Google広告

リスティング広告の運用で重要となる広告の作成についてお伝えします。

2022年7月1日からGoogle広告の拡張テキスト広告の作成と編集ができなくなりました。配信は継続されています。

今後は、レスポンシブ検索のみを使っていくことになります。

レスポンシブ検索広告で重要な指標の一つが「広告の有効性」です。そしてこの「広告の有効性」はすべてのレスポンシブ検索広告で「非常に高い」に改善することができます。「広告の有効性」とは何かそのメリットやポイントをGoogle広告の管理画面の操作方法と合わせて分かりやすく解説し紹介します。ぜひレスポンシブ広告の改善にご活用ください。

・Google広告の広告の有効性とは?


Google広告のレスポンシブ検索広告に「広告の有効性」という指標があります。Google広告ヘルプページでは「広告内容の関連性、数量、多様性を推定するものです。広告に関連性の高い独自のコンテンツを取り入れることで、ユーザーに適切な広告が表示されて広告の掲載結果向上につながります。」と定義されています。

広告の有効性が表示される広告の一覧画面。編集と表示項目の変更する方法

表示項目の変更で広告の有効性を表示させるチェックボックス

上記キャプチャー内の、

【1】が広告の有効性です。
【3】の「表示項目の変更」をクリックして表示される画面で【4】の「広告の有効性」にチェックして画面下部の「適用」をクリックすると広告の有効性を表示できます。

【2】の「編集」をクリックすると、各広告の編集画面に遷移します。各広告の編集画面の上部にも、以下のように広告の有効性が表示されます。

広告の作成画面で広告の有効性が非常に高いとの表示

広告の有効性は「非常に高い」「高い」「平均的」「低い」の4段階で評価されます。

この広告の有効性をGoogle広告のアカウント内にあるすべてのレスポンシブ検索広告で「非常に高い」に改善しよう、というのが本記事の主旨です。

筆者は、お客様のGoogle広告アカウントを他の広告代理店から引き継ぐケースがありますが、「平均的」「低い」の状態の広告が数多くて、もったいないなぁ、と毎回、思います。

筆者が管理するGoogle広告のアカウント内では、「非常に高い」を基本としており、何らかの理由があって難しい場合は「高い」を維持しています。

広告の有効性はコントロールすることが可能です。経験やスキルがあればスムーズですが、もし慣れていなくても、トライ&エラーを繰り返すことで専門家ではなくても結果を手にすることができるものと考えています。

・Google広告の広告の有効性を改善するメリット


Google広告の「広告の有効性」を改善することは、ビジネスの多大な利益に繋がります。

広告の有効性は検索キーワードの「品質スコア」を構成する3つの要素の一つです。「広告の有効性」「ランディングページの利便性」「推定クリック率」によって、1から10の品質スコアが決まります。つまり、広告の有効性を改善することで検索キーワードの品質スコアが向上します。品質スコアについては、別の機会に詳しくお伝えしますが、品質スコアが向上すると様々な恩恵を得られます。インプレッションシェア、クリック数、クリック率、平均クリック単価、が向上し、コンバージョン数やコンバージョン単価、が向上します。高いROI(「Return On Investment」の略で、投じた費用に対して、どれだけの利益を上げられたかを示す指標)を実現します。

・Google広告の広告の有効性を「非常に高い」に改善するポイント


広告の有効性を「非常に高い」に改善するには、各広告の編集画面に表示されるアドバイス、

「広告の見出しを追加しましょう」
「よく使われているキーワードを見出しで使用してください」
「広告見出しを独自性にあるものにしましょう」
「説明文を独自性のあるものにしましょう」

を満たしていく必要があります。

広告の作成画面で広告の有効性が平均的との表示
広告の作成画面で広告の有効性が非常に高いとの表示

広告の内容が改善されていくにつれ、円の中が白から青に変わっていきます。すべてを青にする必要があります。また、左側には補足が文字で表示されます。「お客様の広告は準備万端です!高い効果が見込めます」となれば完了です。

広告には、設定できる要素が数多くあります。

広告において設定する内容と表示の対応関係
最終ページURL
表示URLのパス
広告見出し
説明文
画像
ビジネスの名前
ビジネスのロゴ
サイトリンク
・その他アセットタイプ
   プロモーション/価格/電話/コールアウト/構造化スニペット/リードフォーム/地域/アプリ

・広告のURLオプション

目的によって、価格は表示しない、電話は受け付けない、等がありますら、すべてでなくて構いませんが、アンダーラインのある項目については、極力、設定するようにしてください。

広告の有効性を「非常に高い」に改善するポイントとして最も重要な「広告見出し」「説明文」について、詳しくお伝えしていきます。

・広告見出し

広告見出しの入力エリア
広告見出しは15個まで入力できます。基本は2つ程度の組み合わせで表示されます。先にお伝えした、
「広告の見出しを追加しましょう」
「よく使われているキーワードを見出しで使用してください」
「広告見出しを独自性のあるものにしましょう」

にあるように、数が多いこと、よく使われているキーワードを含んでいること、独自性、に注意を払う必要があります。

数については、「非常に高い」が実現していて、かつ、訴求したい内容として充分であれば、15個すべてを使わなくても大丈夫です。

筆者の感覚では「非常に高い」を実現するには10個以上が必要です。
広告の作成画面でその他の候補の表示

設定してある「検索キーワード」を広告見出しに含めることが基本になります。

Google広告が提案してくれる候補が参考になります。
【1】の「その他の候補」をクリックすると【2】が表示されます。広告見出しに使用されていないキーワードは黒文字で表示され、広告見出しに既に使用されているキーワードは緑文字で表示され左側にチェックマークが入ります。

筆者の感覚では「非常に高い」を実現するには、例のようにすべてを含める必要はないものの、9割以上を登録することが必要です。

【2】の下には、以下が表示されます。これらのトピックに関する内容を含めることが推奨されています。

広告見出しに追加するトピックのヒント

広告の有効性を「非常に高い」とすることに加えて、実際に配信される広告がユーザーの興味喚起に繋がる言葉にしたいですので、慣れていないと大変な作業になるかと考えていますが、最も重要な作業の一つですので、何度でもトライアンドエラーを繰り返して、結果を手にするまで止めないことをおすすめします。

Google広告には、キーワードの挿入機能があります。

「キーワードの挿入機能を利用すると、広告表示につながった(広告グループ内の)キーワードが広告に自動的に追加されるため、潜在的な顧客に表示する広告の関連性を高めることができます。」※Google広告ヘルプ

キーワードの挿入機能を利用することは、広告の有効性の向上に繋がります。必ず使わなければいけないということではなく、キーワードの挿入機能を使わなくても「非常に高い」を実現することはできますので、必要に応じて使ってください。

キーワード挿入機能の入力エリア
左のキャプチャーの広告見出しの入力ボックスに「 { 」を入力すると、右のキャプチャーのように表示されます。
「送料無料の{keyword:}の購入」の場合、ユーザーの検索語句が「りんご」であれば、広告見出しは「送料無料のりんごの購入」になります。
「デフォルトのテキスト」の部分には、ユーザーの検索語句が長すぎるといった場合に表示する語または語句を入力します。

「送料無料の{keyword:ジョナゴールド}の購入」となり、ユーザーの検索語句が「りんご おいしい やや酸味が強い 交配種」であれば、広告見出しは「送料無料のジョナゴールドの購入」となります。

キーワードの挿入機能の詳しい設定方法うはGoogle広告ヘルプでご確認ください。

https://support.google.com/google-ads/answer/6371157

また、Google広告には、地域の挿入機能があります。

キーワードの挿入機能と同様に、地域の挿入機能を利用することは、広告の有効性の向上に繋がります。必ず使わなければいけないということではなく、地域の挿入機能を使わなくても「非常に高い」を実現することはできますので、必要に応じて使うようにしてください。

「地域の挿入機能を使用すると、ユーザーの所在地やよく訪れる地域、関心を示した地域に合わせて、レスポンシブ検索広告の広告文をカスタマイズできます。レスポンシブ検索広告の地域の挿入機能では、商品やサービスを提供している地域を広告文で目立たせることができます。たとえば、「大阪のホテル」、「名古屋のホテル」、「24 時間対応の横浜の水道業者」などの広告見出しを設定して、ユーザーの所在地やよく訪れる場所、関心を示した地域に合わせて広告をカスタマイズできます。」※Google広告ヘルプ

地域の挿入機能の入力エリア
広告見出しの入力ボックスに「 { 」を入力すると、キャプチャーのように表示されます。

「住所の形式」で「市区郡」を選択して「{LOCATION(City):}のホテル」の場合、ユーザーの検索語句が「大阪市」であれば、広告見出しは「大阪市のホテル」になります。

地域の挿入機能の詳しい設定方法はGoogle広告ヘルプでご確認ください。

https://support.google.com/google-ads/answer/9773001?hl=ja

また、Google広告では、広告見出しの表示位置を固定することができます。広告見出しの右側にあるピン止めのアイコンをクリックしすると、「固定指定のない位置に表示(推奨)」の他、「位置1にのみ表示」「位置2にのみ表示」「位置3にのみ表示」が表示されます。位置◯に必ず表示ではなく、表示される場合には位置◯に表示される、というものになります。

広告見出しの表示位置固定の設定
何らかの理由により、どうしても、広告見出しの表示位置を固定することがある場合を除いて、筆者はこの機能を使わないことを推奨します。

位置1及び位置2にピン止めすると、広告の有効性を「非常に高い」にすることができないと考えていいように思います。広告見出しの表示位置を固定することが、Google広告のAIの選択肢を狭めてしまい、レスポンシブ広告の最適化を妨げ、成果を下げる可能性があるのだと捉えています。Google広告としても「固定指定のない位置に表示」が「推奨」とされていますので、特別な理由がなければ従うべきでしょう。尚、位置3にピン止めしたうえで広告の有効性を「非常に高い」にできることは確認しています。

・説明文

上限4件、入力できますが、極力、すべてを入力します。文字数も最大限、使います。そして「説明文を独自性のあるものにしましょう」に沿ってよくある定型句は避けて具体的な行動を促すフレーズを選択するようにします。検索キーワードに設定している文言を含めることも重要です。

説明文の入力エリア

「広告見出し」「説明文」を工夫することによって、広告の有効性を「非常に高い」を実現し、配信をスタートさせましょう。

配信をスタートした後は、Google広告に「アセットの詳細を表示で確認する」機能があるため、チェックしましょう。

アセットの詳細を表示への導線
広告の一覧画面で、赤枠の「アセットの詳細を表示」をクリックで「広告見出し」「説明文」のパフォーマンスを確認するレポートを表示できます。
アセットの詳細画面。パフォーマンスの表示
上記の事例のようにアセットのパフォーマンスの評価は「最良」「良」「低」の3段階に加えて「保留」「学習中」「–(未評価)」があります。

・Google広告の広告の有効性とwebサイト


Google広告を運営するうえで「広告の有効性」は非常に重要です。加えて、クリックした先のランディングページやWebサイトとは密接な関係性があります。

ランディングページやWebサイトが最適化されていなければ、コンバージョン(お問い合わせ、購入等の成果)に繋がりません。広告とメッセージとランディングページやWebサイトで一貫性が確保されている必要があります。メッセージやデザインの他高速なページロード等、技術的で優れていることもユーザーの満足度を高めます。

株式会社イー・バードはデジタルマーケティング✕クリエイティブ✕ボーダレスをメインの軸に事業展開をしています。Google広告の運営とランディングページの制作やWebサイトの制作について専門性を追求しています。ユーザーが検索し広告をクリックしランディングページやWebサイトで求めていた情報を得る、その一連のユーザーエクスペリエンスにおいて一貫した品質を提供することで、Google広告の運営の効果の最大化を狙います。ぜひ弊社へご相談ください。