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2024年1月21日

Adobe Fireflyの使い方

Webサイト制作 Adobe Firefly

Adobe Fireflyを使用すれば、デザイナーでなくても誰でもかんたんに画像生成や加工を楽しむことができます。まるでプロのデザイナーのように!しかも、無料で始めることができて、商用利用も可能ですので、ぜひお試しください。

プレゼンテーションで使うスライド、ロゴ、パッケージ、ポスター、チラシ、名刺、Webサイト、LP,ブログのサムネール、SNSの投稿など、様々なシーンで力を発揮してくれることでしょう。

本記事では、Adobe Fireflyの機能を活用した例、商用利用ができて著作権侵害がなくかつ生成したコンテンツが知的財産になる具体的な理由、料金プランについてお伝えします。

Adobe Fireflyとは


まずは、Adobe Firefly の概要についてお伝えします。

Adobe Fireflyは、Adobeによって開発された画像生成AIです。Adobe Fireflyの公式サイトには、「自由に試しながら、既成の枠にとらわれないものを作り、短時間で最大限の価値を生み出すことができます。アドビはこの技術を、開発に10年を費やしたAdobe Senseiの次の段階と位置づけています。うまく利用すれば、人間の想像力のすばらしさはそのままに、クリエイティビティとインテリジェンスを高めることができます。これからは生成AIの時代です。」とあります。

Adobe Firefly公式サイト:https://firefly.adobe.com/

Adobe Fireflyの機能


Adobe Fireflyの機能は「テキストから画像生成」「生成塗りつぶし」「テキスト効果」「生成再配色」の4つが既にリリースされています。今後「3Dから画像生成」「Project Stardust」他が加わる予定になっています。

また、100以上の言語でのプロンプト入力(AIへの言語での指示)に対応しているそうです。もちろん、日本語にも対応しています。

数ヶ月以内に、Google Bardと連携されることについても発表されています。

それでは、1つひとつの機能について、活用した例をお伝えしていきます。

テキストから画像生成

「テキストから画像生成」は、誰でもかんたんにテキストを入力するだけで画像生成ができる機能です。

アドビの公式サイトには、『「テキストから画像生成」で説明から画像を作成〜あなたが夢見るのは、虹色の毛をなびかせるロングヘアーダックスフンドでしょうか?または失われた都市のコンクリートから育つ花でしょうか?どのような想像であっても、それを言葉で説明できれば、Adobe Fireflyの「テキストから画像生成」ですばやく形にできます。』とあります。

Adobe Fireflyの「テキストから画像生成」を使う


こちらが、Adobe Fireflyの「テキストから画像生成」を活用した例です。

プロンプトとして「空を飛んでいる鳥」と入力し「スタイル」に元々用意されている「ボケ効果」を適用しました。

合っという間、約5分で、生成できました。

Adobe Fireflyで「テキストから画像生成」をする手順については、別記事の、Adobe Firefly「テキストから画像生成」の使い方にて、デザインツールに慣れていない方にも分かりやすくキャプチャーを交えて丁寧にお伝えしていますので、この記事を読んで頂いた後に、ぜひご覧ください。

Adobe Fireflyで「テキストから画像生成」の「スタイル」にある「効果」は全124種類あります。

以下は、プロンプトとして「Birds and white elephant」と入力して、「スタイル」にある「効果」の全124種類を適用した例です。

Adobe Fireflyの「テキストから画像生成」で「スタイル」にある「効果」の全124種類を適用した例


この内容は、別記事のAdobe Firefly「テキストから画像生成」の「効果」全124種類を使った結果一覧に掲載していますので、この記事を読んで頂いた後に、ぜひご覧ください。

上記の画像がどの「効果」を適用したものか知ることができます。また、大きな画像で見ることができます。

生成塗りつぶし

「生成塗りつぶし」は、誰でもかんたんに、画像に新しいオブジェクトを追加したり、不要なオブジェクトを削除したりできる機能です。

Adobe Expressの生成塗りつぶしで画像にオブジェクトを追加する


こちらが、Adobe Fireflyの「生成塗りつぶし」を活用して、画像に新しいオブジェクトを追加した例です。

左の画像が元で、右の画像に、鳥とドローンを追加しています。テイストとしても、背景に合った鳥とドローンが生成されているかと思います。

合っという間、約5分で、生成できました。

Adobe Fireflyが組み込まれたAdobe Expressで「生成塗りつぶし」をする手順については、別記事の、Adobe Expressの生成塗りつぶしで画像にオブジェクトを追加するにて、デザインツールに慣れていない方にも分かりやすくキャプチャーを交えて丁寧にお伝えしていますので、この記事を読んで頂いた後に、ぜひご覧ください。

Adobe Expressの生成塗りつぶしで画像からオブジェクトを削除する


こちらが、Adobe Fireflyの「生成塗りつぶし」を活用して、不要なオブジェクトを削除した例です。

左の画像に船が4隻ありますが、不要な3隻を削除しました。削除したエリアには砂浜や海が生成されて、背景と馴染んでいるかと思います。

合っという間、約5分で、生成できました。

Adobe Fireflyが組み込まれたAdobe Expressで「生成塗りつぶし」をする手順については、別記事の、Adobe Expressの生成塗りつぶしで画像からオブジェクトを削除するにて、デザインツールに慣れていない方にも分かりやすくキャプチャーを交えて丁寧にお伝えしていますので、この記事を読んで頂いた後に、ぜひご覧ください。

テキスト効果

「テキスト効果」は、誰でもかんたんに視覚的な趣や個性をテキストに加えることができます。

アドビの公式サイトには、『生成AI(人工知能)の力で、言葉を芸術作品に変えましょう。アドビの生成AI webアプリ、Fireflyでは、テキストによる簡単な説明だけで、指定した文字にスタイルとカスタムテクスチャを追加できます。』とあります。

Adobe Fireflyの「テキスト効果」の事例

こちらが、Adobe Fireflyの「テキスト効果」を活用した例です。

テキストを入力し、プロンプトとして文字を装飾する素材やテクスチャなどを言葉で入力するのですが、上記は、テキストを「e-bird」、プロンプトを「鳳凰」、としました。

合っという間、約5分で、生成できました。

ちなみに、こちらは1回目で生成されたものです。「e-bid」の「-」の上に白い鳳凰のビジュアルがあるところがいいと考えているのですが、その後、数十回はトライしてみたものの、同じものはできませんでした。

現状のAdobe Fireflyでは、このようなセレンディピティが、思い通りのものを生成することと同じくらいに楽しみの一つと感じています。

Adobe Fireflyで「テキスト効果」を活用する手順については、別記事の、Adobe Firefly「テキスト効果」の使い方にて、デザインツールに慣れていない方にも分かりやすくキャプチャーを交えて丁寧にお伝えしていますので、この記事を読んで頂いた後に、ぜひご覧ください。

生成再配色

「生成再配色」は、誰でもかんたんにベクターアートワークのカラーバリエーションを生成できます。

アドビの公式サイトには、『製品パッケージから、ポスター、アートワークまで、生成再配色を使用すれば、ベクターアートワークのカラーバリエーションを一気に表示できます。「イチゴ畑」、「色あせたエメラルド」、「テラコッタ砂漠」などのテキストを入力すると、わずか数秒でカスタムカラースキームが表示されます。』とあります。

AdobeFirefly「生成再配色」の使い方


こちらが、Adobe Fireflyの「生成再配色」を活用した例です。

元となるSVG形式のベクターファイルをアップロードして、プロンプトとして、生成するカラーを言葉で入力します。

上記の生成された4つの画像は、以下の元にしたSVG形式のベクターファイルをアップロードして、プロンプトに「レトロ」と入力しました。

元にしたSVG形式のベクターファイル

元にしたSVG形式のベクターファイル

合っという間、約5分で、生成できました。

Adobe Fireflyで「生成再配色」を適用する手順については、別記事の、AdobeFirefly「生成再配色」の使い方にて、デザインツールに慣れていない方にも分かりやすくキャプチャーを交えて丁寧にお伝えしていますので、この記事を読んで頂いた後に、ぜひご覧ください。

Adobe Fireflyの商用利用について


Adobe Fireflyの重要な注目に値する特徴として、商用利用ができる点があります。

アドビの公式サイトには、「将来的にFireflyは複数のモデルで構成され、さまざまなスキルセットや技術的バックグラウンドを持つユーザーの幅広いユースケースをカバーできるように調整されます。最初に搭載されるモデルは、Adobe Stockの画像や一般に公開されているライセンスコンテンツや著作権が失効しているパブリックドメインコンテンツを対象としており、画像やテキストエフェクトを中心に、商業利用として安全性を考慮したコンテンツを生成するように設計されています。Adobe Stockで提供されている素材は、市場で最も高品質な、何億枚ものプロ仕様のライセンス取得済み画像のため、Fireflyは他のクリエイターやブランドのIP(知的財産)を侵害するようなコンテンツの生成は行いません。今後、アドビやその他のソースが提供するさまざまなアセットや技術、トレーニングデータを活用した複数のモデルの追加を予定していますが、アドビは引き続き、それらの実装においても潜在的なバイアスに優先的に対処します。」とあります。

学習データ

Adobe Fireflyの学習データには、以下の3つのタイプのデータが利用されています。

・Adobe Stock
(各クリエイターにAdobe Fireflyの学習データとして使用していいかの意思表示を確認済のもの)
・オープンにライセンスされたコンテンツ
・著作権が期限切れになったパブリックドメインのコンテンツ

生成された画像の著作権

Adobe Fireflyで生成されたコンテンツは、著作権を問題なくクリアしていると言えます。先にお伝えした学習データが利用されており、他者の著作権を侵害するようなデータが利用されていないのがその理由になります。

また、ポリティカルコネクトネスに対応しており、意図せず誰かを傷つけるような表現を除外するように設計されています。

Wikipediaによると、ポリティカル・コレクトネスとは「社会の特定のグループのメンバーに不快感や不利益を与えないように意図された政策などを表す言葉の総称であり、人種、信条、性別、体型などの違いによる偏見や差別を含まない中立的な表現や用語を使用することを指す。「政治的正しさ」「政治的妥当性」などと訳される。」とあります。

実際、プロントに暴力的な言葉を入力しても、コンテンツが生成されることはありませんでした。

生成された画像の知的財産権

Adobe Fireflyエンタープライズ版では、生成されたコンテンツが知的財産権(IP)補償を受けられるオプションも提供されています。

アドビの公式サイトには、「コンテンツクレデンシャル機能(英語)は、作者の名前、作成日、作成に使用したツールや編集などを含む情報で、作品と紐付けられてデジタルコンテンツの透明性と信頼性を向上させる「成分表示ラベル」の役割を果たします。アドビが共同設立したコンテンツ認証イニシアチブ(Content Authenticity Initiative)(英語)はこのオープン標準の普及に取り組むコンソーシアムで、Microsoft、ライカ、ニコン、ピュブリシス グループなどのほかに約2,000のメンバーが参加しています。」とあります。

Adobe Fireflyの料金プラン


Adobe Fireflyには、無料プランとプレミアムプランの2つが用意されています。

・無料プラン
毎月25の生成クレジットを利用可

・プレミアムプラン:
毎月100の生成クレジットを利用可
月額680円で、月ごとに課金され、いつでもサブスクリプションをキャンセルできるようになっています。

機能                                      消費されるクレジット数
テキストから画像生成 –
Firefly Image 1 モデルおよび Firefly Image 2 モデル
1
生成塗りつぶし1
生成再配色1
テキスト効果限定で、0 クレジット。
詳しくは、2024 年 3 月 1日以降に再度ご確認ください。

また、Adobe Firefly以外のAdobeのアプリケーションを契約しているユーザーには、契約しているプランごとに、利用できる月間の生成クレジットが割り当てられています。

プラン利用できる月間の生成クレジット数
Creative Cloud コンプリートプラン1,000
Creative Cloud エンタープライズ版コンプリートプラン1,000
Creative Cloud 単体プラン
(※Illustrator、InDesign、Photoshop、Premiere Pro、
After Effects、Audition、Animate、Adobe Dreamweaver、
Adobe Stock、フォトプラン 1 TB)
500
Creative Cloud エンタープライズ版単体プラン500
Creative Cloud Pro エンタープライズ版単体プラン500
Adobe Stock の有料サブスクリプション250

つまり、Creative Cloud コンプリートプランを契約しているユーザーは、追加の料金なしに、利用できる月間のクレジット数を、1,000、持っていることになります。

生成クレジットの使用レート表及び、他のアプリケーションの契約に付与されている生成クレジット数は、アドビの公式サイトの、生成クレジットに関するよくある質問、ページに詳しく記載されています。

まとめ


本記事では、Adobe Fireflyの機能を活用した例、商用利用ができて著作権侵害がなくかつ生成したコンテンツが知的財産になる具体的な理由、料金プランについてお伝えしました。ぜひ参考にして頂けますと幸いです。



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