Works制作実績

概要
万博展示プロジェクトは、2025年大阪・関西万博に出展するために企画された、アルミ製組子細工のランプ制作プロジェクトです。京都で目にした美しい組子細工を現代的に再解釈し、精密加工技術によってアルミ素材へと昇華。直径280㎜、高さ430㎜のシェードは、精度±0.001 mmで切削した906個のアルミ部品で構成され、ネジや接着剤を使わずミクロン単位の嵌め合わせで組み上げています。台座には伝統の黒谷和紙と高透明レジンを組み合わせ、紙の質感をそのまま封じ込めた温かな光を演出。製造過程で発生した端材の約90％を再利用するなど、環境配慮と“もったいない精神”も込められています。伝統工芸と先端技術の融合によって生まれたこの作品は、万博の場で多くの来場者に日本のものづくりの魅力を伝えます。

制作の目的：
本プロジェクトでは、「伝統と先端技術の掛け合わせ」により、新たな価値と感動を創造することを目指しました。京都の伝統工芸に学びつつ、精密切削やレジン技術を活用し、組子細工の美しさを現代素材で再構築。アルミという難加工素材の繊細さを光で際立たせ、2025年大阪・関西万博という世界的舞台で発信することを念頭に設計しました。また、地域貢献として工場を開放する「オープンファクトリー」を継続し、技術発信や若手育成にも寄与。展示を通じて、日本の伝統とものづくりの未来を国内外へ広く届けることを目的としました。

担当範囲：
企画設計・デザイン、コーディング