東京渋谷株式会社イー・バード - BtoB広告大賞金賞受賞のWeb制作会社
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2025年8月18日

ホームページ制作-リニューアルで成果を上げるには

Webサイト制作

企業にとってホームページは「会社の顔」であり、営業や採用、ブランディングなど多方面で活用される重要な資産です。しかし、一度作ったまま放置していると、デザインの古さや情報不足がユーザーに伝わり、信頼を損ねてしまうことも少なくありません。そこで必要になるのが、ホームページのリニューアルです。

本記事では、ホームページのリニューアルが必要となる背景から、成功のためのプロセス、BtoB企業が特に注意すべきポイントまで、具体例を交えて解説します。これから制作会社に依頼しようと考えているWebサイト担当者の方にとって、リニューアルの全体像を掴むための参考になるでしょう。


なぜホームページのリニューアルが必要なのか

まず最初に考えるべきは「なぜリニューアルを行うのか」です。理由は企業ごとに異なりますが、大きく分けて次の3つに整理できます。

1. デザインの老朽化
5年以上前に作ったホームページは、当時は最新でも今では古さを感じさせてしまうことがあります。スマートフォン対応が不十分だったり、フォントやレイアウトが古く感じられたりすると、ユーザーは無意識に「この会社は時代に取り残されているのでは」と思ってしまいます。

2. 情報の不整合
新しい製品やサービスを追加しても更新されていない、古い情報が残っている、といった状態はユーザーの混乱を招きます。結果的に問い合わせの減少や信頼低下につながりかねません。

3. 成果が出ていない
ホームページの目的は「見てもらうこと」ではなく「成果につなげること」です。問い合わせが来ない、資料請求が増えない、採用応募が少ない…といった課題を感じている場合、リニューアルで構造や導線を見直す必要があります。


リニューアルを検討すべきタイミング

「今リニューアルすべきなのか?」と迷う担当者も多いはずです。一般的に、以下のようなサインが見られる場合はリニューアルを検討すべきでしょう。

• スマホからのアクセスが多いのにレスポンシブ対応が不十分
• 更新作業に手間がかかり、担当者が負担を感じている
• デザインが競合と比べて古い印象を与える
• サイトの読み込み速度が遅い
• アクセス解析をしても成果が伸びていない

特にBtoB企業では「問い合わせの質・量が下がってきた」と感じたら、リニューアルの検討を始めるべきです。


リニューアルの目的を明確化する

リニューアルを成功させるためには、まず「目的」を明確にしなければなりません。目的が曖昧なまま制作を進めると、見た目だけが変わって成果に結びつかない「残念なリニューアル」になってしまいます。

代表的な目的の例
• 集客強化:SEO対策を見直し、検索から新規ユーザーを増やす
• 採用強化:採用ページを充実させ、自社の魅力を伝える
• ブランディング:デザインを刷新し、企業イメージを高める
• 顧客サポート:FAQやマニュアルページを整備して問い合わせを減らす

例えば、製造業のBtoB企業であれば「海外からの引き合いを増やしたい」「新規の取引先を開拓したい」という目的が多いでしょう。この場合は多言語対応や製品ページの充実が重要な施策となります。


リニューアルに失敗する典型的なケース

成功のポイントを知る前に「失敗例」を理解しておきましょう。ありがちな失敗には以下のようなものがあります。

1. 見た目だけを変えてしまう
デザインは新しくなったけれど、問い合わせが増えないというケース。根本的な課題を解決できていない典型例です。
2. 目的を詰め込みすぎる
「採用も強化したいし、集客も欲しいし、ブランディングも…」と盛り込みすぎて、結局どれも中途半端になるケース。
3. 発注先とのコミュニケーション不足
担当者の意図が制作会社に伝わらず、完成品が期待と違う。BtoBのリニューアルでは特に起こりやすい問題です。
4. 運用を考えていない
公開後の更新体制を整えないままリニューアルしてしまい、結局すぐに情報が古くなってしまうケース。


リニューアルの成功に必要なプロセス

では、成功するリニューアルのためにはどのようなステップを踏むべきでしょうか。大きく5つのプロセスがあります。

1. 現状分析(アクセス解析・競合調査)

まずは「今のサイトの課題」を客観的に把握します。
Google AnalyticsやSearch Consoleでアクセス状況を分析し、競合他社のWebサイトと比較することが重要です。例えば「サービス紹介ページの直帰率が高い」と分かれば、導線やコンテンツの改善が必要と判断できます。

2. 戦略設計(ペルソナ・カスタマージャーニー)

次に「誰に見てもらいたいか」を具体化します。BtoB企業であれば、購買担当者や技術部門の管理職など、明確なペルソナを設定しましょう。その上で、ユーザーが問い合わせに至るまでの流れ(カスタマージャーニー)を描き、必要なページを整理します。

3. デザインとUI/UX改善

デザインは単に「きれい」であるだけでなく、ユーザーがストレスなく情報にたどり着けることが大切です。例えば、製品ページのスペック表をタブ切り替えにする、問い合わせボタンを常に表示する、といった工夫が有効です。

4. コンテンツ設計とライティング

Webサイトの価値はコンテンツにあります。特にBtoBでは「技術的な強み」「導入事例」「よくある質問」を分かりやすくまとめることが信頼につながります。文章は専門性を担保しつつ、専門外の人でも理解できるよう工夫する必要があります。

5. SEO・Webマーケティング対策

SEOを考慮した設計は必須です。タイトルタグや見出しの最適化だけでなく、内部リンクの整理、構造化データの導入も検討しましょう。さらに、公開後はリスティング広告やSNSを組み合わせて集客を強化するのも有効です。


BtoB企業が押さえるべきリニューアルのポイント

特にBtoBのWebサイトでは、以下のような要素が成果に直結します。

問い合わせ導線の改善

問い合わせフォームはできるだけシンプルにし、入力項目を絞ることが重要です。複雑すぎるとユーザーが離脱してしまいます。

採用ページの強化

人材確保は多くの企業にとって最重要課題です。社員インタビューや社内風景の写真を掲載することで、応募者が自社で働くイメージを持ちやすくなります。

製品・サービス紹介の分かりやすさ

専門的な製品やサービスは、図解や動画を交えて説明すると理解が進みます。例えば機械メーカーであれば、導入前後の改善効果を数値で示すのが効果的です。


発注先の選び方と注意点

制作会社選びはリニューアルの成否を左右します。選定時には次の観点で比較しましょう。

• BtoB実績の有無:同じ業界の制作経験があると理解が早い
• 戦略設計力:デザインだけでなく、マーケティング視点を持っているか
• 運用サポート:公開後の更新や改善まで支援してくれるか
• コミュニケーション力:担当者の意図を的確に汲み取ってくれるか


まとめ|リニューアルで「投資対効果」を最大化する

ホームページ制作のリニューアルは「コスト」ではなく「投資」です。正しい目的設定とプロセスを踏めば、問い合わせ数や採用応募数が増え、企業の成長を後押しする存在になります。

大切なのは「見た目を変えるだけのリニューアル」ではなく、「成果につながるリニューアル」を実現することです。そのためには、現状分析から戦略設計、コンテンツ制作、SEO対策までを総合的に見直し、信頼できるパートナーと一緒に進めることが欠かせません。

あなたの会社のホームページも、リニューアルによって新しい価値を生み出す資産へと進化させましょう。