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2023年10月29日

多言語サイト制作|初回アクセス時の言語切り替えの方法

Webサイト制作 多言語サイト制作

グローバル化が進む現代社会において、多言語サイトの構築は国際的なビジネス展開を目指す企業にとって欠かせない要素となっています。様々な国や地域からのアクセスに対応するためには、多くの言語で情報を提供する必要があります。

ここでは、多言語サイトを訪れるユーザーにとって最初の接点となる言語選択の方法とその重要性について、実際の事例を交えながら紹介します。

ユーザーの初回アクセス時の言語選択の重要性


Webサイトを多言語に対応させる際の最初のポイントとして、初訪問者に対する言語選択の仕組みは特に注目に値します。訪問者が自国の言語でホームページの内容を閲覧できるようにすることは、ユーザーにとっての第一印象を大きく左右し、信頼と親近感を生む起点となります。

たとえば、日本語話者が海外のサイトを訪れたとき、自動的に日本語で紹介されるページにアクセスできれば、そのユーザーは瞬時に安心感を覚え、サイトへの信頼を深めることができます。

また、多言語サイトの作成において、翻訳の質は極めて重要です。機械翻訳に頼るのではなく、文化的なニュアンスまで考慮に入れた正確な翻訳が求められます。

さらに、ユーザーが必要に応じて言語を切り替えられるような直感的なインターフェースの検索と配置も重要です。

これらの要素が融合することで、訪問者は自分の求める情報やサービスへとスムーズに誘導され、Webサイトに対する満足度が向上し、長い滞在時間につながる可能性が高まります。

自動言語選択のメリットと技術的な対応


ユーザーが自分の言語で自動的にコンテンツを見られるようにすることは、多言語サイトにおいて非常に便利です。これにより、利用者は言語選択のための追加のクリックをすることなく、すぐに必要な情報にアクセスできます。この機能は、HTTPヘッダー内のAccept-Language属性を通じて、ユーザーのブラウザ言語を検出し、その情報を基に適切な言語のページにリダイレクトすることで実現されます。

また、SEO対策としても効果的で、各国・地域に最適化されたページが検索結果に表示されるようになります。

手動による言語選択のメリットと推奨される設計


一方で、ユーザーに言語を選択させる手法もまた、利点を持っています。ユーザーは自分の言語選択によりコンテンツを閲覧できるため、彼らの好みやニーズに合わせたサイト利用が可能になります。また、ポップアップやドロップダウンメニューを用いてユーザーに選択を促し、その選択をクッキーやローカルストレージに保存することで、次回以降の訪問時も同じ言語表示を維持できるようにします。

国旗を使った言語選択について


国旗を使った言語選択

国旗を使った直感的な選択にはいくつかの懸念点があります。

国旗は国を象徴するものであり、その国で使われている言語を代表するものではありません。

例えば、スペイン語はスペインだけでなく、ラテンアメリカの多くの国々で話されています。しかし、スペインの国旗はスペイン国内で話されている言語のみを代表していると誤解される可能性があります。

また、一つの国に複数の公用語がある場合、一つの国旗では全ての言語を代表できません。

例えば、カナダには英語とフランス語があり、スイスではドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語が公用語として認識されています。こうした多言語国家では、国旗だけで言語選択を示すのは適切ではないと言えます。

加えて、政治的な問題も懸念されます。特定の国旗を使用することで、その国の政治的立場を支持するように見えることがあります。

また、特定の地域を国と認識しないユーザーがいる場合、その地域の国旗を使用することで反発を招く恐れがあります。

これらの問題を避けるために、多言語サイトでは国旗ではなく言語名を明記した選択肢を提供する方がより適切であると考えられます。これにより、言語と国を直接結びつける誤解を避けることができ、ユーザーが自分の話す言語を容易に見つけられるようになります。また、政治的中立性を保ちつつ、全てのユーザーが快適にサイトを利用できる環境を提供することが可能になります。

多言語サイトを構築する際には、訪問者に対して最も適切な言語で情報を提供することが重要です。

自動言語遷移機能を採用することで、利用者の便宜を図りながら、言語や地域に基づくSEO対策を強化できます。

一方で、手動での言語選択を設けることは、ユーザーに選択の自由を与え、確実性と自主性を尊重するという利点があります。

まとめ


技術的な側面では、HTTPヘッダーやクッキー、ローカルストレージを用いてユーザーの言語選択を記憶し、次回訪問時にも同じ言語でサイトを表示するようにすることが推奨されます。言語の選択と保存方法には、ポップアップやドロップダウンメニューが有効です。これらの方法を適切に実装することで、ユーザーにとって使いやすく、かつパーソナライズされた体験を提供することが可能になります。

重要なのは、ユーザーが自身の言語で容易にコンテンツにアクセスできるようにすることです。それによって、サイトの利便性を高め、国際的なユーザーベースの拡大につながります。

多言語サイト制作は、グローバルな視野でビジネスを展開する上で、欠かせない戦略の一つと言えるでしょう。

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